大阪唐木指物とは

大阪唐木指物の概要  唐木材の解説  大阪唐木指物の技法

唐木材の解説


浅井唐木での唐木材の解説(ショップでは唐木材販売)
大阪唐木指物では、本紫檀・花梨材が主で黒檀・鉄刀木はほとんど使用していません。
浅井唐木は、本紫檀・花梨材を8:2ぐらいの割合で使用しています。
本紫檀は、唐木材の代表格で珍重されていますが、特に中国では他の唐木材とは段違いに好まれていて高値で売買されています。
原産地での唐木材は、過去の伐採がの影響で輸出禁止状態で希少価値が高いです。
紫檀は、丈夫で長持ちその証拠に正倉院の宝物に紫檀材の作品があります。
代表的な宝物は、螺鈿紫檀五絃琵琶 木画紫檀碁局 木画紫檀双六局など。

紫檀材は、非常に堅く釘が入りませんし、加工も困難です。
密度が高く比重が1を超えているのが大半で水に沈みますが、まれに浮く物もあります。
堅くて丈夫、磨くと艶が出て、高価な材なので木のダイヤモンドとも言われています。
反面、重いので大きな物になりますと取り扱いが良いとは言えません。

急激な環境の変化には対応できず人工乾燥はできません。
何度か人工乾燥機を試しましたが、毎回割れ・狂いが生じ使い物になりません。
また、十分に自然乾燥した素材や作品でも急激な環境の変化には耐えるのが難しいです。
同じ環境のもとでは、ほとんど傷みません。

花梨材は、紫檀とは少し違います。
加工は紫檀より行い易いですし、紫檀ほど堅くは無いので割れ・狂いが少ないです。
その分、丈夫さは少し劣ります。



本紫檀、紫檀、紫檀属・系について
紫檀には、明確な定義が無いようですが大まかな言い方をします。
本紫檀と手違い紫檀などを紫檀としているようです。(別物です)
また、類似材の紫檀属・系・調などがあります。
(類似材:パーロッサ・ブビンガなど、ほとんどが軽くて水に浮きます))
製品に原材料の明記する場合に使います。
本紫檀は、紫檀または本紫檀。
手違い紫檀などは、紫檀。
上記以外などの類似材は、紫檀属・紫檀系・紫檀調です。



浅井唐木の乾燥材について
原木の丸太を買い付け製材して、工房内で桟積みし自然乾燥させます。
唐木材の自然乾燥は5〜6年で使用できるようになります。
それ以上は乾燥が進まず、その場の環境になじんでいきます。
湿気の多い季節は、水分を含んで少し膨らみますし、乾燥の季節は水分が抜けて少し縮みます。
それを毎年繰り返していく程の変化です。
浅井唐木の材のすべてが自然乾燥10年以上のこの土地に十分なじんだ原材料です。

ただ、当工房と同じ環境では狂わないのが、環境が著しく違ってくると割れ・反り・ねじれが起きます。
乾燥する地域・湿気の多い地域など
同じ環境の地域でも湿気のないところで冷暖房が入る環境、百貨店・ホテル・ビル
近年の機密性の高い一戸建て・マンションなど
かなり湿気の多い地下室・蔵など
天然の木が傷む事態は、人にも良くないので乾燥している時は加湿、湿気の多い時は除湿して環境を整えてください。
湿度50〜65%推奨をいたします。



本紫檀(ほんしたん)
マメ科 常緑高木広葉樹
産地:タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマー
散孔材・高さ15m・比重1.06程度
心材は紅紫色から暗紫色・黒色・赤褐色などの縞が連なり、外気にさらして年月がたつと、濃くなる。
辺材は灰白色、木理は少し交錯する、肌目はやや荒いが緻密、心材の耐久性は大、切削・加工はやや困難、
表面仕上は良好、磨くと光沢が出る。
銘木としては、床柱・床廻り材などに使用される。
古くから代表的な唐木として珍重され、唐木細工・家具・建築装飾材・器具・楽器など装飾工芸的高級用に用いられる。

*本紫檀は、2013/06/12にワシントン条約の対象種になり国際取引は規制されます。(国内取引は問題ありません)



黒檀(こくたん)
カキノキ科 常緑広葉樹
産地:インド、タイ、ミャンマー、スリランカ、セイロン、ヒマラヤ、アフリカ、ニューギニア
散孔材・気乾比重1.09(D.discolor)1.05(D.ebenum)
真黒の黒檀は、東南アジアやアフリカの民芸品として木彫りなどで見ることができる。
しかし大きいものは、少なくなってきている。
最近のトレンドとしては、単色よりも濃淡が混じっているようなものが好まれている。
以前から黒檀を縞黒檀、青黒檀、斑入り黒檀などと分類して取引しているが、異なる樹種かどうかは不明。
科名を見てわかるように、果物のカキと同類の木材。 黒檀類の中には、伐採されつくし現在では入手できなくなっているものもある。
木材インドネシア名のようにKayu hitam、黒い木やKayu malam夜の木(Kayuは木の意味)と呼ばれるように、黒が強い印象の木である。
心材は個別の種類により桃色と黒色による縞状や、真黒その他など、黒色基本ではあるが、樹種により幅広く異なる。
辺材はほとんどが灰白色。 肌目は精、木理は通直であるが、不規則なこともある。
一般に木材は重硬で、切削・加工は困難、重くて硬く、重量感がある。
年輪ははっきりせず、木肌が細かい。 油が多く、磨けば磨くほど金属のような光沢がでる。
用途は、唐木細工、家具(仏壇)、彫刻、旋作、象眼、絃楽器の部品、ピアノの鍵、ブラシの柄、合板の化粧表板、家具など装飾工芸的高級用に用いられる。



花梨(かりん)
マメ科 落葉大高木 広葉樹
産地:タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマー
環孔性散孔材・比重0.6−1.0程度・高さ30m〜45m・直径1.8mにも達する。(通常の高さ10m・直径80p程度)
木理はかなり交錯、木質は緻密であるが、肌目はやや荒い。
心材は暗紫色から暗褐色であるが、日を経るにしたがって、暗色になる。
辺材は灰白色、光沢があって、強勒で硬い、心材の耐久性は大きいが、材の軽いものには小さいものもある。
切削・加工は、比較的容易、表面仕上は良好、ゆっくり乾かさないと、乾燥によって狂いやすい。
磨くと光沢が出て、美しくきれいに仕上がる。 用途は、唐木細工、家具、器具、装飾材、楽器など装飾工芸的高級用に使われるが、建築の銘木としては、床柱、床廻り材、などに使用される。
別名インドシタンといわれることがあり、フイリピン名ナラという。
同属の類似の種類があり、同じくカリンとして、ときにロ−ズウッドとして扱われることがある。



鉄刀木(たがやさん)
マメ科 常緑高木 広葉樹
産地:インドからインドシナが原産と考えられるが、東南アジアに広く植裁されている。
環孔性散孔材・高さ15m・直径50cm・木理は粗・比重は0.80・心材は暗色〜黒色で黄褐色の条斑があり、材の柾目面にのみタガヤサンらしい個性の強い斑様を見ることができる。
辺材はほぼ白色で軟らかく、心辺材の区別は明瞭、材質は緻密だが肌目は粗い、強くて硬く、かつ粘りがある材。
ただし辺材は弱く軟らかい、心材の耐朽・保存性は高く、切削・加工は困難、割裂、乾燥も困難、表面仕上げは良好で、磨けば光沢が出る。
紫檀、黒檀とともに唐木の代表格。
南方地域では街路樹に多く用いられている。



ギャラリーASAI KARAKIに展示している 本紫檀と花梨材です。